「痛めている日本人の足、全てを、自分一人ででも治す。」
自分にそれくらいの覚悟がなかったから・・・彼女の足が治せなかったんじゃないのか?

。。そんな事を最近思います。
それは思い上がりじゃなくて、それくらいの覚悟がないと、女の子の足の一本すら・・・治せやしないような・・・そんな事を最近思うのです。

研究室でやりたかったことの一つに、
痛くない足が、どれだけ壊れているか検査する。
そんなことがあります。
ランナーの皆さん、よく見てくださいよ。
いつもは故障したランナーばかり見てますが、
まったく何処も痛くないランナーの走りを、治療前と後で比べて見てみますよ。
どれだけ壊れているでしょうか??
〈治療前〉

〈治療後〉

治療前の走りが、左右にフラフラしているのは判るでしょうか?
公園とか走ってるランナーを見てると、結構ありますね。職業がら、とても気になります。
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二本の足で走るには、
・動的な安定状態ともいえるスムーズさ、
・リズム、
・対称性
この三つが重要で、これがは破綻すると跛行となって、急激にエネルギーを消失します。
簡単な言い方をすると、左右にフラフラ走ると、無駄なエネルギーを使うってこと。
最近、研究室で研究していたのはそんなこと。
「グラグラするのは体幹が弱いから」 そう唱えた人は素晴らしいと思うけど、
他人の理論の尻馬に乗った “体幹商法”が横行すると本質を見失ってしまいます。
●体幹がグラグラする原因は?
今回グラグラしてた原因を簡単に説明しますよ。
治療前と後の足の裏を並べてみますよ。 まず右足。つま先の向きに注目してください。

マラソンは、前に進む競技です。どちらの足が前に進めるか??
トゥ(つま先)のコントロールが全てです。
●「母趾球で蹴る」は勘違いされやすい
-----次に左足-----

ランニングの基本で “母趾球で蹴る” と、よく言われますが、勘違いされている場合が非常に多い言葉ですね。母趾球で真っ直ぐ蹴りだして下さい。
●効率の良い動きは故障しない
効率の良い走りはエネルギー消費も少なくて済みますし、故障や怪我も起きません。
ですから、痛みを治すという考えよりも、
「効率の良い動きを取り戻す」、そんな事を考えています。
なぜならば、効率の良い動きを取り戻さない限り、再びどこかを壊し続けるからです。
●効率の良い動きとは、効率の悪い動きをしないこと
何が効率の良い動きか?それを考えることは難しいのですが、
何が効率の悪い動きか?それを考えれば、答えは無限にでてきます。
フォームを意識して走るのは、そもそも効率が悪いので、
無意識に効率の良い動きができる必要があります。
●つま先が外を向く原因は
・足首関節に異常がある場合
・膝関節から捻じれている場合
・股関節から捻じれている場合
・腰が進行方向(正面)を向けていない場合
・おしり、腰まわりの可動不足
・頸椎の固着
・歩幅の問題
・シューズの問題
さらに、それらが複合的に重なり合う場合・・・と、いろいろと考えられますが、
治療前の走りを見て、一番 私が治したかった場所は右の肩でした。

〈治療前〉

左の肘頭が動く奇跡と、右の肘頭の動く奇跡の違いが判るでしょうか?
私見ですが、右の肩が引き切れていない分、左右の歩幅の違いが生じ、
お尻を右に振り出すのは、その帳尻合わせでしょうか?
どちらにしろ、肩のリズムの悪さがエネルギーを消失しているように思うのです。
※ いつも 私の我侭な探求に付き合ってくれる患者様・ランナーの皆様に感謝です☆